
はじめに:push.jsとは?
Webエンジニアの皆さんにとって、ユーザーエンゲージメントを向上させる手段として、プッシュ通知は非常に効果的なツールとなっているのではないでしょうか。
今回は、プッシュ通知の実装に便利な「push.js」というライブラリについて、具体例を用いながら詳しく解説していきます。
push.jsの概要
push.jsは、Webブラウザ上でのプッシュ通知を簡単に実装できるライブラリです。
細かい設定やブラウザの差異を気にすることなく、手軽に通知を送ることができます。
主な特徴と利点
- 簡単なAPIでの操作が可能
- 主要ブラウザでの対応
- オプションによるカスタマイズ性
実際に使ってみよう:基本的な実装手順
push.jsのインストール方法は、CDNを利用する方法とnpmやyarnを利用する方法に分かれます。
それぞれのインストール方法はこちらの通りです。
CDNを利用する方法:
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/push.js/1.0.7/push.min.js"></script>
npmやyarnでのインストール方法:
npm install push.js
or
yarn add push.js
最もシンプルな通知の送信方法
インストールが完了したら、まずは通知を受け取るための権限をリクエストします。
Push.Permission.request();
権限が得られたら、こちらのコードで通知を作成・送信します。
Push.create("Hello!", {
body: "This is a simple notification.",
timeout: 4000
});
ブラウザごとの対応状況と注意点
push.jsは主要なブラウザの多くをサポートしていますが、ブラウザのバージョンや特定の設定によっては動作が異なる場合があります。
詳しくは公式のドキュメントに記載があるので、作業前に対応状況を確認しておきましょう。
より深く知る:高度な応用方法
オプションを利用した通知のカスタマイズ
push.jsでは基本的なプッシュ通知に加え、アイコンやサウンドを設定することも可能です。
Push.create("Notification with icon", {
body: "This has an icon.",
icon: '/path/to/icon.png',
timeout: 5000
});
イベントを利用してユーザーアクションに反応する
通知がクリックされたときのイベントハンドリングは、こちらのコードを用います。
Push.create("Click me!", {
onClick: function() {
window.focus();
this.close();
}
});
タグを使用した通知のグルーピングや管理
複数の通知をグループ化したい場合は、タグオプションを利用します。
Push.create("Grouped Notification 1", {
tag: 'my-group'
});
Push.create("Grouped Notification 2", {
tag: 'my-group'
});
まとめ

push.jsを使用すれば、手軽にWeb上でのプッシュ通知を実装することができます。
ただし、使用する際はユーザー体験を損なわないように注意を払うことが必要です。
初心者の方でも簡単にプッシュ通知を実装することができるので、ユーザーにメルマガやサブスクリプションを訴求するときに、ぜひ使用してみてはいかがでしょうか。