はじめてのwebAR開発-Webエンジニアのための基本と応用

2023年7月20日2023年11月17日

WebARは、Webブラウザ上でAR（拡張現実）を体験できる技術です。

この記事では、そんなWebARの基本的な概念と、それを実装するための具体的な手順について説明していきます。

WebARとは？基本概念とWebエンジニアが知るべき技術

拡張現実（AR）は、現実世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。

特にWebARは、ブラウザを通じてAR体験を提供することで、アプリのダウンロードや特別なハードウェアが不要になります。

このセクションでは、WebARの基本的な概念と、Webエンジニアが理解すべき主要な技術について解説します。

主要技術

WebGLとWebXR：ブラウザでの3Dグラフィックスと仮想現実の実現
JavaScriptフレームワーク：Three.jsやA-Frameなどの役割と使い方
HTML5とCSS3：インタラクティブなユーザーインターフェイスの作成

実践的WebAR開発環境：必要なツールとフレームワークの選定

A-FrameというWebARフレームワークを使用して、基本的なARシーンを作成するコードを示します。

A-Frameは、HTMLに似た構文でAR体験を構築するため、Webエンジニアにとって親しみやすいフレームワークです。

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>Basic WebAR Example</title>
    <script src="https://aframe.io/releases/1.2.0/aframe.min.js"></script>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@ar-js-org/ar.js"></script>
  </head>
  <body style="margin : 0px; overflow: hidden;">
    <a-scene embedded arjs="sourceType: webcam;">
      
      <!-- AR マーカー定義 -->
      <a-marker preset="hiro">
        <!-- 3Dモデルを配置 -->
        <a-box position="0 0.5 0" material="color: green;"></a-box>
      </a-marker>

      <!-- カメラ設定 -->
      <a-entity camera></a-entity>
    </a-scene>
  </body>
</html>

このコードは、Webカメラを使用してAR体験を提供する簡単な例です。

AR.jsとA-Frameのライブラリを使用して、ユーザーが印刷した「hiro」マーカーをカメラに向けると、緑色の3Dボックスが表示されます。

このサンプルコードは、WebAR開発の基本を理解するための出発点として使用できます。

Webエンジニアはこのコードを拡張し、さまざまな3Dオブジェクト、アニメーション、インタラクティブな要素を追加して、より複雑なAR体験を作成することができます。