Node.js入門：初心者向けガイド

2023年7月24日2023年11月17日

Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するためのプラットフォームです。

JavaScriptはもともとウェブブラウザで動作するために開発されましたが、Node.jsの登場により、ウェブサーバーなどのバックエンドでも使用できるようになりました。

本記事では、そんなNode.jsの基本的な概念と使用方法について解説します。

Node.jsとは？

Node.jsは、JavaScriptのランタイム環境です。

ChromeのV8 JavaScriptエンジン上で動作するため、JavaScriptをブラウザ外で実行することが可能になりました。

Node.jsは非同期I/O処理をサポートしているので、大量のリクエストを高速に処理できます。

これは、ウェブサーバーなどの開発において非常に重要な特性といえるでしょう。

Node.jsのインストール

Node.jsを使用するためには、まず自身のコンピュータにNode.jsをインストールする必要があります。

インストールは、Node.jsの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。

Node.jsの基本的な使用方法

Node.jsを使用する基本的な方法は2つあります。

1つは、REPL(Read-Evaluate-Print Loop)環境を使用する方法、もう1つは、JavaScriptファイルを作成して実行する方法です。

REPL環境での使用

REPLは対話的なNode.jsシェルで、JavaScriptを書いて、ターミナルウィンドウでリアルタイムにコードを実行できます。

Node.jsが正しくインストールされている場合、ターミナルでnodeと入力してEnterキーを押すと、対話型のNode.jsシェルに入ります。

以下は、REPL環境での基本的な使用方法の例です。

$ node
> 1 + 2
3
> let name = 'Yamada Taro'
undefined
> console.log(`Hello ${name}!`)
Hello Yamada Taro!
undefined
> function greet(name) {
... console.log(`Hello ${name}!`)
... }
undefined
> greet('Suzuki')
Hello Suzuki!
undefined

ファイルを作成して実行

Node.jsでは、JavaScriptのコードをファイルに書き込んで実行することも可能です。

以下は、ファイルを作成して実行する基本的な手順です。

テキストエディタで新しいウィンドウを開きます。
以下のJavaScriptコードを書き込みます。

let name = 'Yamada Taro';
console.log(`Hello ${name}!`);

ファイルをhello.jsという名前で保存します。
ターミナルで、ファイルを保存したディレクトリに移動します。
node hello.jsと入力してEnterキーを押すと、コードが実行されます。

Node.jsのモジュールシステム

Node.jsには、コードをモジュールに分割して再利用するためのモジュールシステムがあります。

モジュールは、関連する関数や変数をまとめたJavaScriptのファイルです。

Node.jsのモジュールシステムを使用すると、コードを整理し、再利用しやすくなります。

以下は、モジュールの作成と使用の基本的な手順です。

greet.jsという新しいファイルを作成します。
以下のコードを書き込みます。

function greet(name) {
  console.log(`Hello ${name}!`);
}

module.exports = greet;

app.jsという新しいファイルを作成します。
以下のコードを書き込みます。
javascript
const greet = require('./greet');

greet('Yamada Taro');

3. ターミナルでnode app.jsと入力してEnterキーを押すと、Hello Yamada Taro!と表示されます。