今の時代において、オンラインでものを売買することは当たり前となりました。
個人でも「メルカリ」や「ヤフオク」などのフリマサイトを利用して、とっても簡単にオンラインで物を販売することができるようになりましたね。
オンラインで物を販売するときに必要なのがネットショップですが、ネットショップを立ち上げる方法は数多く存在します。
ネットショップの作成というと、「BASE」や「Shopify」が有名ですが、実はホームページの制作によく用いられる、「WordPress」でも作成できるのをご存知ですか?
これまでホームページの運用をされてきた方にとって、「WordPress」は使い慣れたプラットフォームだと思うので、WordPressでネットショップを作れるなら、ありがたい!と思う方もおられるのではないでしょうか?
確かに便利に感じますが、「WordPress」でネットショップを作成する際、見落としがちなデメリットも少なからず存在します。
この記事では、「WordPress」を使ってネットショップを作成するのは「あり」なのか「なし」なのか、徹底解説していきます!
ネットショップの作成方法についてはこちらの記事でまとめています!
WordPressってなに?
いきなり「WordPress」と言われても、聞き覚えのない方も多いかも知れません。
ここでサラッとWordPressについて解説しておきます!
世界No.1のCMS !?
「WordPress(ワードプレス)」はPHPというプログラミング言語で作られているCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種で、ブログやWebサイトを作る事ができます。
全世界の4分の1を超えるサイトが「WordPress」で作られており、圧倒的なシェアを誇っています。
世界中で利用されている「WordPress」ですが、日本でも人気が高く、利用されたCMSのうち「WordPress」が8割を占めるほどです。
個人ではアフィリエイト等のブログに、企業ではWebサイトや記事メディアと広く使われています。
高いカスタマイズ性と操作性
「WordPress」の特徴として、高いカスタマイズ性と操作性が挙げられます。
したがって、「WordPress」で制作したホームページは通常のフルスクラッチで作成したものと比較して、非常に管理体制が良く、日々の更新を圧倒的に楽にしてくれます。
その操作性は、プログラミングやITの知識がない方でも問題なく利用できるほどです。
「WordPress」は従来、ブログサイトや記事メディアとして利用されてきました。
しかしながら、「WordPress」はプログラミングの知識を有するエンジニアが操作することにより、より高いカスタマイズ性を発揮することができます。
よく、「WordPress」で作成したサイトは、管理体制をよくできる代わりに自由度が下がると言われますが、これは技術者の力量に大きく依存するものであり、しっかりと能力のあるエンジニアが利用すればその自由度には大差ないと感じます。
それほどに、高いカスタマイズ性と操作性を持ったものが「WordPress」です。
豊富なプラグインの存在
「WordPress」のカスタマイズ性は、見た目だけのものではありません。
「WordPress」には世界中のエンジニアによって提供される、プラグインが数多く存在します。
これらをうまく活用することにより、ブログサイトや記事サイトだけではなく、問い合わせサイトや予約サイトにネットショップなど、機能を持ったWebサイトを作成することが可能です。
WordPressでネットショップを作る
さて、ここまで「WordPress」についてサラッと解説してきましたが、なんとなく「WordPress」についてわかりましたか?
ここからは、WordPressでネットショップを作る方法とメリットデメリットについて解説します。
っとその前に、ネットショップとして利用するために必要な機能について書き出してみましょう。
ネットショップに必要な最低限の機能
- カートシステム
- 決済システム
- 管理システム
- セキュリティシステム
カートシステム
カートシステムとは、気に入った商品を購入するときに行う、「カートに入れる」のあの「カート」の機能です。
主には、購入予定の商品の種類と数を記録しておく機能ですね!
この機能のおかげで、どの商品をどれくらい買うのかが決済時に明確となり、スムーズに商品購入をすることができます。
今のネットショップにおいて必要不可欠な機能と言えます。
決済システム
ネットショップで商品を購入する場合、「クレジットカード決済」などのオンライン決済を利用すると思います。
ここで言う、決済システムとはネットショップで物を購入する際に、料金のやり取りを行う機能だと認識していればOKです!
管理システム
管理システムとは、どのお客さまがどの商品をどれくらい買ってくれたのか。
また、今の在庫の量はどれくらいなのかなど、ネットショップを運営していくにおいて必要なデータを管理してくれるシステムです。
この機能には、お客さまの個人情報や購入履歴などを管理する機能も含まれるため、必要不可欠な機能と言えます。
セキュリティーシステム
ネットショップで商品を購入する時、多くのお客様が「クレジットカード決済」を利用されると思います。
クレジットカード決済を行う際、お客様にクレジットカード情報を入力していただくのですが、このクレジットカード情報をネット上でやりとりする際、セキュリティー対策をしていないと第三者に盗聴され悪用され放題です。
そのため、こういった貴重な情報を第三者から守るセキュリティーシステムが必要不可欠です。
実際にネットショップを運営していくとなると、このほかにもマーケティング機能やカスタマーサポート機能など必要な機能は他にも存在します。
「WordPress」でネットショップを作成する場合、これらの機能をプラグインにより追加していくのですが、こうしてみるとかなり大変そうにも見えますよね。
ここからは、WordPressでネットショップを作るメリットとデメリットについて解説します!
WordPressでネットショップを作るメリットとデメリット
メリット
「WordPress」でネットショップを作るメリットは、以下の通りです。
- コストを抑えやすい
- 操作がしやすい
- 集客にある程度強い
一つ一つ解説します。
コストを抑えやすい
WordPressには数多くのプラグインが存在しますが、これらのプラグインの中には無料のものも多数存在します。
無料のプラグインの中でも、しっかりと選定を行えば十分有効活用できるものが存在します。
こう言った無料のプラグインをうまく利用することで、かなりコストを抑えてネットショップの機能を搭載させることができるため、コストを抑え安いです。
操作がしやすい
ホームページの運用などで、「WordPress」の利用に慣れている方はもちろん、「WordPress」はプログラミングやITの知識がない方でも十分に利用できるほど、高い操作性を持っているため、ネットショップの運用管理においても非常に操作が簡単です。
集客にある程度強い
ホームページにおいて重要視されるものとしてSEO対策があります。
SEO対策は、検索順位向上を目的とした対策のことであり、SEO対策で効果を出すことができ、特定のキーワードで上位検索を取ることができれば、大きな流入を期待できます。
「WordPress」はホームページ制作によく利用されることもあり、SEO対策の観点からも非常に評価を受けやすい構造になっていると言われています。
したがって、SEO対策の効果が比較的でやすいといえ、集客にもある程度強いと言えるでしょう。
デメリット
「Wordrpess」でネットショップを作成する際のデメリットは、以下があげられます。
- セキュリティリスクが大きい
- 決済方法の種類が少ない
- カスタマイズには専門スキルが必要
セキュリティーリスクが大きい
これは、「WordPress」の最も大きなデメリットとも言えるでしょう。
世界中で最もよく利用されるCMSである反面、これは世界中のハッカーの標的になりうるということでもあります。
前述の通り、ネットショップではセキュリティー問題は非常に需要な要素の一つとなります。
「WordPress」を利用したネットショップを作成する際は、徹底したセキュリティー対策が重要と言えるでしょう。
決済方法の種類が少ない
「WordPress」でネットショップを作成する際、決済システムをプラグインから導入することが多いですが、現状信頼できる決済システムはあまり多くないと言えるでしょう。
しかしながら、世界中でもシェアの多い決済システムである「Stripe」や「Square」などの決済システムを導入することも可能なので実際にはあまり困ることはないかも知れません。
カスタマイズには専門スキルが必要
「WordPress」はプラグインの多様性などから高いカスタマイズ性を有しています。
しかしながら、これら一つ一つを作成者の手によって追加していく必要があるため、カスタマイズ性を引き出すにはある程度の専門スキルが必要と言えるでしょう。
特にネットショップ作成においては、追加が必要な機能の種類も多くなってくるので構築時には専門スキルが必要になることが多いです。
まとめ
ここまで、「WordPress」の性質や特徴とともに、「WordPress」でネットショップを作るメリットやデメリットについて解説してきました。
ここまでの内容を通して、「WordPress」でネットショップを構築するは「あり」なのか「なし」なのかについてですが、現状、私個人としては「なし」だと考えています。
理由としては、以下の通りです。
- セキュリティー面が不安
- 他にも優秀なCMSが存在する
- 制作事例についても国内のものが少ない
最も大きな問題と考えるのが、やはりセキュリティー問題についてです。
大前提として、ネットショップは利用者の方にいかに安全にかつストレスフリーに利用していただくかが重要だと考えています。
この部分において、WordPressで作成したネットショップではこれらの問題の多くは構築者と運営者にかかってきます。
よほどこだわりがあったり、自分の技術に自信がある方を除いて、これらの問題を個人で抱えることは荷が重いのではないでしょうか?
確かに、適切なセキュリティー対策を施せば問題なく利用することが可能ですが、ネットショップの運用はそれ以外にもたくさんの業務が存在します。
そこに、セキュリティー対策も行うとなるとさらに業務量が多くなります。
いざ問題にぶつかったときも、信頼できる情報が比較的少なく対応が難しい点も運用においてはネックになります。
現在シェアを伸ばしている「BASE」や「Shopify」では、これらのセキュリティー問題や運用管理における問題についてかなりサポートが充実しています。
少し費用はかかってしまいますが、こういったサービスを利用してネットショップを作成する方が利用者にとっても運営者にとってもメリットが大きいと言えるでしょう。
Shopifyでのネットショップ作成については、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひご覧ください。